ヒットの構造
何気なくヤフーニュースを見ていたら、
川村元気さんという方のインタビューがありました。
この方、映画プロデューサーだそうで、
今年ヒットした映画「君の名は。」を手がけたそうです。
興行収入は200億円を超えたそうですが
エンターテイメント全般にあまり興味がない僕は
興行収入200億円がどの程度すごいのかわからないので、
歴代映画興業収入ランキングを調べたところ
歴代5位だそうです。
へ〜、すごいなあ〜。
特に印象に残ったのは、次のくだり。
よく「どうやってヒットを作っているんですか?」と聞かれます。ただ世間の気分なんて、正直わからないんです。頼りになるのは、大衆のひとりとしての自分が、何を感じているかということだけです。
そういえば、コピーライターの児島令子さんも
他人の気持ちはわからない。だから書かない。
無理して他人の気持ちになるより、
自分の気持ちを突き詰めて人とつながればいい
と言っていたな〜。
あともう一箇所は
最近よく使う例えがあります。僕がいつも使う駅の駅前に赤いポストがあるんですが、ある日、ポストの上にクマのぬいぐるみが置かれていたんです。
その駅を使う何千人、何万人も、その存在に気付いているんです。でも何もしない。そこで僕はポストからそのクマのぬいぐるみを持ち上げて「これ、誰のですか!?」と叫ぶ。それが僕のやっていることだと気付いたんです。
つまり、みんなが日常の中で気付いているけど言葉にしていないことを表現するのが僕の仕事です。僕がクマのぬいぐるみを持ち上げて「誰のですか!?」と言ったら、まわりの人たちが「実は俺もずっと気になってたんだよ」とか「私も誰か何か言ってくれないかなって思ってた」と次々と言い出す。それがヒットするということなのかなと思っています。
これと同じようなことを誰だか忘れましたが、次にように言っていました。
みんなが思っていてもうまく言葉にできないことを言語化するのが
コピーライターの仕事だと。
なるほどね〜。